加齢が原因の細い髪はダメージでより悪化する
小さな子供の細い髪と年齢を重ねた人の細い髪、同じ細い髪でも明らかに手触りや見た目に違いがあります。
小さな子の髪はキューティクルが美しく整い、内部の水分量も十分でハリのある健康的な髪です。新陳代謝も活発なので抜け変わりも早く、すぐに新しく健康な髪に生え変わります。
一方、年をとって細くなってしまった髪は、弱々しくハリやコシがありません。ヘナヘナとうねっていたり乾いてツヤが失われていたりします。
大人の髪は、生えてから長く頭皮にとどまるのですが、弱々しい髪は表面のキューティクルも剥がれ落ちやすく内部から水分が流出してしまいます。生えてから長くとどまる分、ダメージを受ける機会も多くなります。
加齢髪がダメージを受ける原因
加齢による頭皮環境の悪化
年齢を重ねた頭皮は、たるみや血流の悪化で毛母細胞の働きが悪くなっています。毛母細胞の働きが悪くなると新陳代謝も悪くなり、髪の伸びるスピードが遅くなります。また、毛母細胞からの栄養が髪に十分行き渡らないので、細く弱々しい毛になってしまいます。
老化した頭皮やそこから生える弱々しい毛は外部刺激に弱く、以下に上げる原因からも健康な毛よりも大きなダメージを受けてしまいます。
紫外線
肌よりも疎かになりがちな髪の紫外線対策ですが、紫外線が薄毛の原因になっているのはあまり知らない人が多いようです。実際、紫外線の当たりやすい頭頂部や分け目から薄くなることが多いのではないでしょうか?
毛髪の成分は主に「ケラチン」というタンパク質の束です。この束を結合させているのがアミノ酸のシスティン結合です。システィン結合は紫外線に弱く、強い紫外線が当たると結合が分解されてしまいます。
その結果、キューティクルが剥がれて髪の内部が乾燥してダメージを受けてしまいます。初夏からの紫外線の強い時期には顔だけではなく頭皮や髪の紫外線対策も必須だと言えます。
乾燥
寒くなり、空気が渇いた季節になる頃、肌が乾燥していると感じることはありませんか?肌だけではなくもちろん髪も乾燥しています。乾燥が気になる季節には、髪の表面のキューティクルもはがれやすくなります。キューティクルが剥がれると内部からも乾燥してしまいます。
ドライヤーを使うことでも髪の乾燥が悪化します。とはいえ、自然乾燥は髪にも頭皮にもよくありません。正しいドライヤーの使い方をすれば大丈夫です。
また、髪だけではなく頭皮の乾燥にも気をつけなくてはいけません。年齢を重ねるとドライ頭皮の人が多くなります。若い頃と同じシャンプー剤では頭皮トラブルが起こることも。地肌はマイルドなシャンプーで洗い、トリートメントなどで毛髪を保護してあげましょう。